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発 行 日 : 1998-12 頁 数 : 291 ランキング : 170979 著 者 : 谷崎 潤一郎/ 定 価 : ¥ 880 Amazon価格 : ¥ 880(在庫あり。)
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■カスタマーレビュー
総合おすすめ度: 3.0
●いやはや
おすすめ度: 3 犯罪小説という題ですが、たしかにいくつかは推理小説の形式を踏襲しようとしていますが、作者の関心はプロットの構築とその理知的な解明にはありません。形式という意味での斬新さへの努力は、「途上」と「呪われた戯曲」に顕著です。前者では確率論的な犯罪の動機が提示されます。でもどちらも謎の顛末自体はすぐに暗示されてしまいます。そこから先は謎やプロットの解明ではなく、むしろその謎を作り出した主人公の異様さが積み重ねられていくだけです。そしてどちらもその結末は主人公の世界の崩壊です。そしてこの両作品と「ある調書の一節」に共通する女性像は共通したものです。ただどれも妻殺しを題材としたこれらの作品を生み出した谷崎の脳裏をさまよっていた観念とはいったいなんだったのでしょう。こんな作品ばっかり書かれたしまったら、本当の実生活上の妻の立場はどうなるのでしょう。
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